2025年10月1日水曜日

『Shapes of Transition』櫻井隆平さん(沢渡暮坂エリア)

 こんにちは、みーばるです。

 

今回は、沢渡温泉街に立ち並ぶ建物の一つである「旧沢渡館」から、

櫻井隆平さんの『Shapes of Transition』をご紹介します。


作品がある場所は、建物の1階と2階です。館内に入るとすぐ、

何か機械のような物音が聞こえてきます。音の方に行ってみると、何やら昔のミシンが。


 実際に動いているわけではないのですが、その臨場感のある音によって、

まるで誰かがそこにいて、今まさに何かをミシンで縫っているような、

そんな錯覚を覚えました。

 次に2階に行ってみると、まず目に入ったのが緑色の男の子のような人物の彫刻と

、布団から足だけ出ているのが見える薄暗い部屋でした。


まるでその部屋のある日のシーンを切り取ったような空間。

リアルな雰囲気に圧倒されました。

 

 次の部屋にはモニターが置いてあり、

水道管から水が流れている映像が流れていました。

 流水音とともに聞こえてくるのは人々のがやがやした話し声。

余談ですが私たちが最初に旧沢渡館に入った時、

人気があまりなかったにも関わらず人々の話し声が聞こえたのはこれかと納得しました。

 

 真ん中の廊下には、窓側でうたた寝をしている男性の彫刻がありました。

 机にはビールの缶とタバコ、そして灰皿があります。

温泉を堪能して一服しながら涼んでいるのでしょうか、

当時の風景が思い起こされます。



また次の部屋には人物の彫刻はありませんでしたが、

布団は乱れ、扇風機のスイッチが入ったままになっていました。

さらに机の上には急須や団扇が置いてあり、

ラジオも付けっぱなしになっています。ついさっきまでそこに人がいたかのような、

今にも部屋に誰かが戻ってきそうな、そんな気配がします。

 

 先に進んでいた友人が、驚きの声を上げました。

何かと思って見に行くと、やはり人物の彫刻が置いてありました。


 この部屋の彫刻は、突き当たりに向かって進むことによって姿を表します。

そのため急に現れたように見えて初見では驚いてしまうかもしれません。

女性のような人物がこちらに向かって手を伸ばしおり、

この部屋で起きたドラマに想像を膨らませてしまう空間となっています。

 

 ここまでの一連の展示について、キャプションには

「旧沢渡館の営業当時の空気感を手がかりに、

かつてこの宿に流れていた時間や記憶を、彫刻や映像、

音を通じて空間に立ち上げている」と書かれています。

確かに、ここだけ時間がゆっくり進んでいるような、

そんな不思議な雰囲気がこの空間にはありました。

当時の日常だったものが、私たちにとっては非日常です。

そんなアンバランスさもこの作品の魅力に繋がっているのかもしれませんね。


県女生おすすめグルメ♪  『かごや』さん 「冷やしかき揚げそば」

 こんにちはロンです。今日は中之条のグルメを紹介します。

中之条ビエンナーレを訪れた際に『かごや』さんという

お蕎麦屋さんでお昼を食べました。

私は「冷やしかき揚げそば」というものを頼みました。

甘めのつゆと蕎麦がとても相性が良く美味しかったです。

添えられたきゅうりやなるとで彩りも良く、

かき揚げは具だくさんで最後まで香ばしくサクサク。

沢山歩いたあとの疲れた体には冷たいお蕎麦が沁み渡ります。

場所は中之条市街地で、作品鑑賞の合間に寄りやすいスポットです。

ぜひ訪れてみてください。




2025年9月30日火曜日

『無の光』リョン・ミー・ピン(市街地エリア)

 こんにちは、すいかです。

今回ご紹介する作品は、中之条市街地エリアの近藤公園ゆびき りテラスに

展示されている、リョン・ミー・ピンさんの《無の光》です。 


木の枠に吊るされた数々の透明なオブジェは、光を受けて虹色に輝きます。


 形がバラバラなため、それぞれが異なる表情で光を反射し、

見る角度や天候によっても表 情を変えていきます。

 訪れた日は雨模様でしたが、晴れの日には陽光を通してさらに

鮮やかな光の広がりが楽し めるでしょう。 

その時その場の光や天気によって見え方が変わるところに魅力を感じました。

じっと眺め ているだけで時間を忘れてしまうような、不思議な体験です。 

みなさんも、ぜひそのきらめきを体感してみてください。

2025年9月29日月曜日

『棲みか』ノエル・エル・ファロルさん  (イサマムラ)

 こんにちは、かなでです。

今回、私がご紹介するのは、ノエル・エル・ファロルさんの『棲みか』です。


こちらは廃材を再構築したインスタレーションアートです。

空間の中に配置された、本来捨てられてしまうはずの廃材。

そこに人々の祈りや希望の言葉が集った時、その空間はどのように変化するのでしょうか。

 

というのも、本作品は私たち鑑賞者が、希望の言葉や祈り、

またそれに関する印などを紙に書くという行為を通じて、

空間全体が変化していくというものです。

 



あなたがこの空間に訪れた時

何を感じるでしょうか?

また、もしあなただったら

どんな祈りや希望の言葉を

この空間に残していきますか?

 

ぜひ足を運んでみてください!

 

 

2025年9月28日日曜日

スタンプラリー紹介

 こんにちは、ゆきです。

 

今回は、中之条ビエンナーレで開催されているスタンプラリーをご紹介します。

 

中之条ビエンナーレは、チケットを購入して鑑賞パスポートと

引き換えを行うことで鑑賞することができます。

 

鑑賞パスポートの中には会場番号と枠が用意されており、

会場番号ごとに異なるスタンプが押せるようになっています。

 

どのスタンプも可愛らしく、会場に合うようなデザインでした。

 

31箇所すべて集めるともらえる、オリジナル記念品も用意されているようです。

引き換え可能期間は会期中までなので早めに引き換えに行くのが良さそうですね。

 

ぜひ、コンプリートを目指してみてはいかがでしょうか。



『いのちの道具』カリン・ファン・デル・モーレン(澤渡神社)

 こんにちは、とうこです。

今回は、沢渡暮坂エリアにあるカリン・ファン・デル・モーレンの《いのちの道具》をご紹介します。



この作品は、澤渡神社の社殿の前に展示されています。

澤渡神社までは、沢渡ギャラリーから旧沢渡館へ向かう途中、横道にある階段を上がっていくとたどり着けます。

ふと現われるその神社の境内に、ひっそりと佇む《いのちの道具》。

皆さんは、この作品が何を表していると思いますか?




実はこの作品、「巨大な針」をかたどったものだそうです。かつてこの地域で営まれていた養蚕業を支えた女性たちへの敬意が込められており、その思いを形にした記念碑のような存在でもあります。

近づいてよく見てみると、無数の細く裂かれた竹が編み込まれていたり、布が貼られていたりと、手仕事の痕跡が随所に感じられます。




針の先端から布、そして繊維へと進んでいく「縫う」という行為を、素材と構造で表現しているようにも思えました。

さらに作品の一部に使われている布は、中之条の人々から寄贈された古布だそうです。地域の記憶や思いが、この針の造形を通してひしひしと伝わってきます。

ぜひ、澤渡神社まで足を運び、この地域に刻まれた歴史、文化、人々の記憶を感じてみてください。

2025年9月27日土曜日

『ここでてをふる』大野光一さん(伊参エリア)

 こんにちは ゴマ大福です。

今回は大野光一さんの『ここでてをふる』という作品について

紹介し ていきたいと思います。

部屋一つを使った大きな作品で、沢山の絵の具や作品が展示されてい ました。

特に絵の具や筆が集められている所が印象に残っています。

物が沢山置いてあるのに 統一されていて、

どこか落ち着く雰囲気を持った作品だと感じました。作

品が生まれる場所を展 示するということが興味深かったです。

空間を使った作品なので、自分だったら特にどの部分が 好きか

探してみるのも面白いと思います!