2023年9月30日土曜日

『鏡界の鳥居』 渡邉辰吾さん (六合エリア)

 こんにちは、吉良です。

今回は、六合の赤岩神社参道に展示されている渡邉辰吾さんの

『鏡界の鳥居』をご紹介します。


赤岩集落にある赤岩神社。

道を進んでいくと、その作品はありました。

タイトルにもある通り、鏡の鳥居。

青々とした木々がそこに映り込んでいるため、

カメレオンのように擬態しているように見えました。


私は、それこそが本作品の意図なのでは?と考えています。

物事の本質や境界が曖昧になり、そこを追求することが悪とされることもある現代社会の中で、他人ではなく自分はどうなのか、と考えることは大切ですよね。


また、私たちが神社へ参拝する際、御宮の中に鏡が置かれているのが見えます。

御神鏡は天照大神の象徴などと言われていますが、

自分自身と向き合うことで自分の心のままを写しだすことを意味しているとも言われます。

神社の参道という場で、鏡の作品を展示するということに対する意味を勝手ながら感じてしまいました。


自分自身と向き合いながら、自然の中にある作品を体感してみてはいかがでしょうか?





2023年9月29日金曜日

『NIKU NIKU』CLEMOMOさん(市街地エリア)

 こんにちは、しさです。

今回紹介する作品はCLEMOMOさんの《NIKU NIKU》です。


この作品は中之条市街地エリアの上之町商店街にある空き店舗を用いた作品です。

まずお店に入ると左手に縦に大きく2つ書かれた「肉」の文字が目に入り、その周辺には大胆な色使いで装飾されたポップな空間がありました

さらに店舗を奥に進むと祠があります。そこには1回200円で引けるおみくじがあり、運勢などが力強い言葉で書かれています。私の運勢は「凄吉」で同行者の引いたものには「驚吉」と書かれていました。誰かと一緒に引いて、互いに見せあったりすると楽しめると思います。






2023年9月28日木曜日

「廃校活用ステキ発信プロジェクト」群馬県立女子大学アートマネジメントゼミ(伊参エリア)その3

 こんにちは、カナです!

今回ご紹介するのは、私たち群馬県立女子大学アートマネジメントゼミの『中之条廃校活用ステキ発信プロジェクト』です。伊参エリアのイサマムラ2階にて行われています。




初日から約1週間経て、付箋の数がとっても増えていて驚きました!たくさんのステキなアイデアをありがとうございます♡


「学校全体を使ってかくれんぼ」や「誰でも参加できる林間学校をひらく」など、実現できたらきっと楽しいだろうな、という意見が盛り沢山でした。


この他にもいろんなアイデアを寄せてくださっているので、ぜひ立ち寄った際にはご覧になってみてください。

新しいアイデアもまだまだ募集中!みなさんのアイデアをお待ちしております!


2023年9月27日水曜日

『六合の奏 ·風鈴プロジェクト2023 』白根開善学校さん (六合エリア)

 こんにちは、みつるです。

 

今回は六合エリアの赤岩広場にある白根開善学校の『六合の奏・風鈴プロジェクト』を紹介します。

 

こちらの作品は六合地区に校舎がある白根開善中等部・高等部の生徒さんが制作した陶と風鈴の麦わらアートです。ひし形の麦わらの中央には小さな湯のみのような陶があり、風が吹くと澄んだ音色を辺りに響かせます。

 

ひし形の麦わらが揺れる様子も見ているだけで心が穏やかになります。

麦わらの中央にある陶の柄が一つひとつ異なっているところも注目ポイントです!

是非六合の自然を音でも感じてみてください。





2023年9月26日火曜日

『くじびきドローイング ことばがひらく世界』乾久子さん(伊参エリア)

 こんにちは!カナです。

私からは伊参エリアのイサマムラ内にある乾久子さんの《くじびきドローイング ことばがひらく世界》についてご紹介させていただきます。



こちらの作品は、くじをひいてそこに書かれていたお題をもとに絵を描き、最後に次の人のためにくじのお題を残していく、という参加型のものになっており、参加者によって描かれた絵が部屋のあちこちに飾られています。

誰かのことばが別の人によって解釈され表現されていく様子から、人の想像力の多様さを感じることができました。実際に参加してみたり、他の人の絵を見て「自分だったらこのお題はどうやって描くかな」なんて考えながら見てみると、より一層作品が楽しめそうですね。

2023年9月25日月曜日

県女生おすすめグルメ♪ 「四万ブルーサイダー」

 こんにちは、しさです。

今回は「四万ブルーサイダー」について紹介します。


このサイダーは涼しげな青色をしており、その色は四万温泉エリアで見られる川の色を思い出させます。

味は甘すぎず、シュワシュワとした炭酸と爽やかな風味で、暑い日や温泉に入った後に飲みたくなるような味でした。

四万温泉エリアだけでなく、中之条市街地エリアの「つむじ」でもお買い求め頂けますので、是非作品鑑賞の休憩時間に飲んでみてください。


2023年9月24日日曜日

『あの時、一緒にいられたら。2020-2023』中村Mather美香(伊参エリア)

 こんにちは、みつるです。

今回は伊参エリアの伊参スタジオにて展示されている中村Mather美香さんの『あの時、一緒にいられたら。2020-2023』をご紹介します。

作品は伊参スタジオ2階の右奥の教室に展示されています。
天井からいくつもの枡が吊り下げられてまるでひとつのインテリアのような作品です。

この作品はコロナ禍で遠くにいる大切な人と会えない時間の中で、その時誰かと共有したかった過ごしたかった日常を切り取っているそうです。


下から枡を覗くと誰かの日常と大切な想いがあります。改めて日々の時間というものを考えさせられました。

みなさんは「あの時」誰かに共有したかったこと、過ごしたかった時間はありますか?


2023年9月23日土曜日

『鉄、還る山』 長坂絵夢さん (六合エリア)

 こんにちは、吉良です。

今回は、六合にある旧太子駅に展示されている長坂絵夢さんの

『鉄、還る山』をご紹介します。


本作品は、作者である長坂さんが「弁柄」(ベンガラ)の産地を探索する中で中之条六合にある、チャツボミゴケ群生地にたどり着いたことが発端となっています。

(弁柄とは、土中の鉄が酸化した「酸化第二鉄」を主成分とする顔料)


旧太子駅は、鉄鉱石を採掘していた群馬鉄山(現チャツボミゴケ群生地)の鉄鉱石を運ぶ専用線「太子駅」の始発駅として、戦時中の昭和20年に開業、昭和27年には旧国鉄に編入されました。


群馬鉄山では、生物が鉱石を生成するバイオミネラリゼーションによって褐鉄鉱床が形成されているため、閉山した今もチャツボミゴケと鉄バクテリアの生物活動の副産物として鉄鉱石が生成される現象が今も続いています。



After closing the mine in March 1965, reforesting program in the former Gunma iron Mine was started to protect environment. It begins from flood control in the mountains and finally the forest was revived after many years. We can see many kinds of growing alpine plants and pros- perity of Quercus crispula.

(1965年3月の閉山後、環境保護を目的として旧群馬鉄山の植林活動が始まりました。

山の治水から始め、長い年月をかけて森が蘇りました。

多種多様な高山植物が生い茂り、ミズナラの繁茂が見られます。)※作品から抜粋



植林活動の努力もあり、平成29年には六合チャツボミゴケ生物群集の鉄鉱生成地が「鉄鉱生成の歴史とその仕組みを観察できる貴重な場所」として国の天然記念物に指定されました。


旧太子駅では、群馬鉄山と太子駅との繋がりとしてトロッコに褐色の鉄鉱石を敷き詰め、

ミズナラを添えた作品が展示されています。


素材を辿った先にあった自然と人々の営みの歴史を旧太子駅で感じてみてはいかがでしょうか?





2023年9月22日金曜日

『旅の神様を追って』セキ・イコネンさん(中之条市街地エリア)

こんにちは。ほたてです。今回ご紹介する作品は、中之条市街地エリア、旧廣盛酒造にて展示されているセキ・イコネンさんの『旅の神様を追って』です。


旧廣盛酒造の2階に上がると、個性豊かな表情をしたたくさんの木の道祖神が待っています。 

この作品は、プロジェクトを通じて出会った人々、花や山といった自然、養蚕や畑、仲間との関わりを木の道祖神であらわしています。

さまざまな形や模様、表情をしている道祖神からは、人と人、人と自然の関係性が想像でき、ずっと見ていても飽きません。

ぜひお気に入りの道祖神を見つけてみてくださいね。




2023年9月21日木曜日

『家を解く』本郷芳哉さん(四万エリア)

 こんにちは。くぼです。

今回紹介する作品は、四万エリアにある本郷芳哉さんの《家を解く》です!


大黒屋という建物の中に作品があります。
この建物は10年以上前には人の手を離れ、奥の部屋の天井には穴が空いています。
普段見ることのできない骨組みや穴のあいた天井や壁はとても迫力がありました。

素材と向き合い、コントロールから外れた「家」からこの世界との繋がりをぜひ感じ確認してみてください。

2023年9月20日水曜日

県女生おすすめグルメ♪ 天もり 「そば処けやき」 道の駅霊山たけやま

 こんにちは。変温動物です。

暑い時期はやっぱり、ツルッとしたものが食べたい。そんな事を考えていると、友人が美味しい十割蕎麦があると教えてくれたので、友人たちと皆んなで“そば処けやき”へ行きました。





今回私が頼んだのは、天ぷらと蕎麦がセットになった“天もり”。

前から気になっていた十割蕎麦は、蕎麦粉のみを使っているため味や香りが濃厚でうまい!

天ぷらも噛むとサクッと音がして野菜の旨みが口いっぱいに広がる。

できれば、つゆにつけて食べるのと塩で食べるの二つの方法で食べていただきたい。

蕎麦湯がついていた場合は、少し蕎麦を残しておいて、つゆに蕎麦湯を入れてから食べるのもおすすめです。

『異形の食卓』浅野暢晴さん(伊参エリア)

 こんにちは。まみです。今回紹介するのは伊参エリアのやませにある浅野暢晴さんの《異形の食卓》です。




何かが食卓を囲んでいます。彼らは「トリックスター」と呼ばれているそうで、
食卓の空いた一席に座ることができます。
写真の1枚目は友人が食卓に参加した様子です。
食卓にはおにぎりのようなトリックスターが!他にも多くの食べ物が並んでいます。
写真の2枚目はコンセントの上にトリックスターが座っていた様子です。

他にも色々なところにトリックスターが潜んでいるのでぜひ現地で探してみてください!

2023年9月19日火曜日

『HELLO』いくらまりえさん(四万エリア)

 こんにちは、しさです。

今回紹介する作品は、いくらまりえさんの《HELLO》です。




この作品は旧第三小学校の体育館を大きく用いた作品で、まず会場に入ったときにその大きさに圧倒されました。そして、薄い布に描かれたこの作品は窓から入る自然光や上から照らされた照明の光を受けて、柔らかく輝いているようでした。
また、体育館の2階にある卓球場へ上がると作品全体を見下ろすことができ、描かれたモチーフをより鑑賞しやすくなります。

2023年9月18日月曜日

『Hacked piano : Revivify 52328』 野口桃江さん (伊参エリア)

 こんにちは、吉良です。

今回は、イサマムラに展示されている野口桃江さんの

『Hacked piano : Revivify 52328』をご紹介します。




本作品は、伊参小学校に遺された古いピアノに演奏者の脈拍を音に変換する

「Hacked piano」という装置を取り付け、作品化したものです。


脈拍の音に合う音を自分で探していく行為は、宝物を探す時の心情にとても良く似ていました。

ときには、人に見られていることの恥ずかしさからか脈拍が速くなり、とても劇的な音になることもありました。

自分の脈拍と連弾することができ、

まるで、自分の心と対話しているような感覚になる、そんな作品でした。


みなさんも是非「自分だけの音」を奏でる体験をしてみてはいかがでしょうか?


2023年9月17日日曜日

「廃校活用ステキ発信プロジェクト」 群馬県立女子大学アートマネジメントゼミ (伊参エリア)その2

 こんにちは、たかしです。

今回は、わたしたち群馬県立女子大アートマネジメントゼミのエリアについて紹介させてもらいます。
伊参エリアイサマムラ2階にて、廃校活用のアイデアや、展示の感想などを書くこのブース。
一日目はこんな感じでした。(*9月9日に実施)
みなさんいっぱい書いてくれてます。
おじいさんが美味しい店を集合させようとアレコレ書いたり、現役小学生たちが学校に欲しいものを書いたり。アイデアですから、夢はたくさん、それも楽しいものを!
私は「体育館でプラネタリウム」がいいと思いましたね。
立ち寄った際には是非一筆!



『時層を綴る』嘉 春佳さん (伊参エリア)

 こんにちは。変温動物です。

皆さんは、自分のクローゼットにしまってある衣服を見た時、思い出す過去はありませんか?

私は自分の服を見て、着ていた日の出来事、一緒にいた人たちのことをよく思い出します。

今回見に行った嘉さんの展示では、自分ではなく“誰かの過去を見る”という今までにない素敵な体験をさせて頂きました。



中之条に暮らす人々から集めた衣服の山と、天井から吊るされた大きなパッチワークには、時間と持ち主の過去の記憶が詰まっていて、作品を見ていると、会ったこともない誰かのことを考えている自分がそこにはいました。

衣服は“常に身につけているもの”ではありますが、そこには沢山の記憶が詰まっています。

嘉さんの作品を見る際は、どんな過去が詰まっているのだろうかと想像しながら鑑賞するのも良いかもしれません。

2023年9月16日土曜日

『after the rain』白矢幸司さん(四万エリア)

こんにちは。くぼです。

今回紹介する作品は、四万エリアにある白矢幸司さんの《after the rain》です!


この作品は、地表を模した白い粉の板に異なる量、形状の水をあたえたものが40枚、椅子の上に展示されています。実際にこの板を雨にさらしたようです。

一枚一枚違いが出ているので、それぞれの板の質感や出ている模様などを見比べるのが面白かったです。

また、この部屋の大きな窓から見える美しい木の緑とこの作品の白がきれいに対比されているように感じられました。入ってくる光も美しかったです。

2023年9月15日金曜日

県女生おすすめグルメ♪ 四万温泉「柏屋カフェ」

 こんにちは。まみです。今回紹介するのは四万温泉エリアにある四万温泉「柏屋カフェ」さんです。

昭和初期の建物を改装したそうで、落ち着くおしゃれな内装です。私はホットサンド、友人はカレーを頼みました。美味しい料理を食べ一息つくことができました。他に、ケーキなどもありましたので、四万温泉エリアで作品を見る際はお昼ごはん、おやつの時間に足を運んでみてください!


『轟々と流れる』 春田美咲さん(伊参エリア)

 こんにちは!みつるです。

私からは伊参エリア内、伊参スタジオにて展示されている春田美咲さんの『轟々と流れる』を紹介します。

伊参スタジオ受付正面の階段から2階へ上り、左へ進んだ先の3つ目の教室に展示されています。


教室に入り作品全体を見渡すと鮮やかでカラフルな色使いで描かれている作品が広がっています。

大胆かつポップな躍動感溢れる作品です。

しかし作品の裏側に回ると

表の雰囲気とは一転、落ち着いた色味で描かれている場面に変わります。

 床の作品と合わせて見ると作品全体の一体感が増しますね。

 「轟々と流れる」は春田さんの体験した豪雨の様子に基づいて制作されたそうです。

 是非 春田さんの実体験を絵画空間を通して体感してみてください。

2023年9月14日木曜日

『Text D』ナ゛ヴさん(伊参エリア)

 こんにちは、たかしです。今回紹介する作品は、伊参エリア、イサマムラにて展示されているナ゛ヴさんの『Text D』です。

伊参芸術文化創造施設イサマムラというのは旧伊参小学校!そしてこの作品が展示されているのはその校庭というわけなんですね。



遠くから見るとまるっきり小学生の落書きで覆われた大きなテントが!一体その中に何があるのかと言うと……



中心にはデコトラ。そしてその周りをパイプ椅子や奇怪な音楽流れるブラウン管テレビが囲う、雰囲気のすごみ溢れる空間になってます。
廃校の校庭という立地も相まってなんだか起きていながら見れる夢という感じが味わえます。

2023年9月13日水曜日

「廃校活用ステキ発信プロジェクト」 群馬県立女子大学アートマネジメントゼミ (伊参エリア)その1

 こんにちは。変温動物です。 

今年の中之条ビエンナーレでは、群馬県立女子大学アートマネジメントゼミも、イサマムラの一角 をお借りして、訪れた方々に廃校活用に関するご意見を募集するブースを設けさせていただきました。 

こういった場所を設けたのも、私達の先輩方がロジャー大学とレバニーズ大学の廃校活用プロ ジェクトに参加させて頂いたことにあります。私自身、プロジェクトには参加していないのですが、 来場者の方々とお話をさせて頂く中で新たな気付きもあり、現在も増加する廃校問題について考 える良い機会となりました。

 これからイサマムラに足を運ぶ皆さまも訪れた際は「自分はこうしたい」「こういうものがあったら 良いと思う」といったご意見、是非とも聞かせていただけると嬉しいです。

*画像は9月9日(土)13時~15時にゼミ生が会場でイベントを行ったものです。