群馬県立女子大学文学部美学美術史学科のアートマネジメントゼミが「中之条ビエンナーレ2023」でみつけた作品の魅力などを期間限定でお知らせしていきます。すべての記事は学生がエリアをまわり、見たり、聞いたり、感じたことがベースになっています。 本活動は2013年から継続しているものです。2013年の中之条ビエンナーレでは群馬県の「やま・さと応縁隊」の事業として本活動を行いました。2015、2019、2021年は引き続きブログで情報発信を行っています。ここでは過去の記事もご覧になることが出来ます。 本学科HPもぜひチェックしてください。https://www.gpwu.ac.jp/dep/lit/art/
こんにちは、吉良です。
今回は、イサマムラにて展示されているトマーシュ・ウェンドランドさんの
『疑念の香り』をご紹介します。
本作品は、アルベルト・アインシュタインの相対性理論に疑問を投げかける視覚的な論文として制作されました。
透明な液体が入った4つのガラス製の円筒が光に照らされることで起こる光の反射が相互作用することにより、光の重なりが生まれる空間的美意識が強い作品でした。
作者コメントには
「私たちは記憶を時間という概念の中に位置づけています。宇宙に時間はありません。」
と書かれており、
鑑賞者の足元に置かれた止められたメトロノームが
この空間そのものがまるで宇宙のような空間であることを思わせます。
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