こんにちは!とまとです。 今回は市街地エリア、旧廣盛酒造にて展示されている古賀充さんの『地の底』をご紹介します。
旧廣盛酒造の受付をまっすぐ進み、左側にある作品です。
作品が展示されているスペースに入るとまずはじめに大きな本棚が立ちはだかります。本棚の左側に行くにつれてメモ書きがたくさん貼られています。本棚を通りぬけると、、、
巨大な雲の絵が現れました。すっきりとした空ではなく分厚い暗雲が描かれており、
迷いや苦悩を連想させます。さらに進むと
「私はいま知ろうとしている」というメッセージが残された机が置かれています。
本棚、雲の絵、最後のメッセージ、一見すると一つ一つ独立しているようにも見えます。
鑑賞していた際作者である古賀さんと偶然お会いすることができ、お話を伺うことができました。古賀さんによると、本棚は世の中の膨大な情報を表しており、左側に行くにつれてメモ書きが増えていくのは自分が何かを学び取って物事の解像度を高めている様子を表現しているそうです。そこから想像力をさらに膨らませ、試行錯誤し、行き詰まる様子を雲の絵で表し、この一連の流れこそが「知ること」であるということを最後のメッセージで伝えているとのことでした。
みなさんも自分が何かを知ろうとする際どのようなプロセスをたどっているか想像しながら鑑賞してみてください。
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