今回は暮坂エリア、暮坂峠牧水茶屋についてご紹介させていただきます。
旧六合村と旧中之条町との境に当たる場所、急な山道に立つ牧水像とログハウス調のお店が目印になるかと思います。
古くから湯治場として著名だった中之条町。大正期 自然主義的短歌を開拓した一人
若山牧水*もこの地を訪れていました。各地を旅し多くの旅の歌を残した牧水。当地では多くの詩や短歌、紀行文*を残しています(大正11年秋)。特に暮坂峠は歌人が草津より沢渡へ向かう道中、詩「枯れ野の歌」を作ったところとされています。
それらについて展示等で発信しているのが当スポットです。峠をガラス越しに眺めながら、歌人についてちょっとした豆知識まで知ることができます。
室内ほんのりと暖かく、また壁面殆どガラス張りとなっており峠の傾斜の凄さも暖かい中で観察することができます。
お店の方もアットホームな方で気候やかご編みについてもちょこっとずつ教えていただきました。
これからの時期紅葉が美しくなります。ガラス越しの紅葉の木々……。胸に来るものがあります!
中之条ビエンナーレにお越しの方、またご興味のある方、是非お立ち寄りくださいませ。
厳しい峠を越えたエピソードから
交通安全祈願のおみやげ札
*若山牧水(1885-1928)
明治末期から昭和初期に活躍した歌人。内面の苦悩の吐露、また自然主義の傾向の強い作風を開いた一人。明治43(1910)年『別離』、大正元(1912)年に『死か芸術か』を発表し歌壇に地位を確立した。各地300基ほどの歌碑をのち残すなど旅を大変愛した歌人として知られるが、著した紀行文は少なくその一つが当地の紀行も含む『みなかみ紀行』(大正13年刊)。
*『みなかみ紀行』(大正13年刊)。弟子と関東、中部を巡った。
*ビエンナーレ会期は終わってしまいますが、10月18日には茶屋近辺の花楽の里で牧水音楽祭が、20日には詩碑前で牧水祭りが催されます。
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