2015年10月11日日曜日

「under the table」大橋博(旧第三小学校)


こんにちは かおりです

今回は四万エリア・旧第三小学校の2階の教室、
大橋博さんの「under the table」をご紹介します。

普通の教室に、卓球大の下、たわむ紐を握り合う不思議な人たち。
壁面には謎の突起とラケットが見えます。

不思議な小さい人たちは 背格好は赤ん坊のようですし、
髪型や独特な首のしわ、輪郭や大きな耳はお釈迦様のおそばに
控える仏様にも見えますが、顔は明らかに大人です。
よほどかがまない限り全員の姿、表情を同時に見ることはできません。

作品のそばを歩けば歩くほど次から次へと卓球台の隙間から
お顔を拝むことになり、若干異なるお顔の方も混ざっているような気もしてきます。
視点が変わるたびに表情さえ変わるような……

教室の色に近い系統で統一されているからか、独特な形と表情が非常に目立っている気がいたしました。
 
 
 
「従来の活動を終えた建造物。今や物語となったかつて展開されたはずの生と、終えた後に重なる時間。いま此処を訪れることによってどんな音を聞くことができるのだろう。どんな光をつかまえることができるだろう。私のつくるモノはその物語の脇役にしかすぎない。」と述べられています*
物語とは思い出のことなのでしょうか。
小さな人たちとは一体どこまでのどんな人々を指しているのでしょう?
 
本展示では近寄ったり、後ずさりしたりカメラのズーム機能をフルに使ったりすると、小さな人たちの表情や力みどころを詳細に観察・推理できます。というよりリアルに小さい人と目が合いそうなスポットもあります。
是非展示室で間近に見ることをお勧めします。
*キャプションの言葉を一部抜粋させて頂きました。
 
 
 

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