はじめまして かおりと申します。
落ち着いた色合いの教室の中、指先でつまめそうな3,5cm程の羽が、
見えないくらい細い糸で固定されています。無数の真っ白な羽が空中で止まっています。
戸島さんはここ中之条と、中之条の小正月の行事の一つ、鳥追い祭りの
人々や鳥たちの記憶に着想を得て制作したそうです。
鳥追い祭りは、五穀豊穣・厄除けを願い作物を荒らす鳥や獣を追い払うお祭りです。
神事ののち 町中を 掛け声をかけ大太鼓を打ち鳴らしてまわります。
作品もかなり大きかったのですが 教室は机が無いからかとても広く見え、
窓辺の光はまんべんなく、作品もそれを見る人も穏やかに照らしているようでした。
落ち着いた色合いの中に真っ白で微動だにしない作品が溶け込んでいくようで
この教室で時間が止まっているようで、神秘的な印象を受けました。
最後 大変蛇足でございますが 恐らく あまり歩み寄るとほどけていってしまいそうな細くきれいな糸で構成されているようです。ご鑑賞の際御注意頂けるとよりよく鑑賞できるかと思います。
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